京都芸術大学/卒業後の進路
人を豊かにする力を学び、”肯定する”デザインを届ける
※掲載内容は取材時のものです
どのように考えてキャリアを選んだか
自分のデザインで誰かの“好き”を肯定したいと思ったのが、今の仕事を選んだ理由です。私は現在、革製品を作る会社でランドセルの企画・デザインをしています。学生時代に京都の伝統工芸を学んだとき、「工芸は特別なものではなく、本来は日常の中にあるもの」という姿勢を知り、ものづくりの意味を深く考えるようになりました。子どもが好きだったこともあり、当初は子ども服のデザインに興味を持っていました。しかし、日本の技術や文化を未来につなげる仕事に携わりたいという思いが強まり、ランドセルの企画職を選びました。ランドセルは子どもが初めて自分で選ぶファッションアイテム。そのデザインを通して、「自分の”好き”は、自分だけのものでいい」と伝えたい。伝統と現代をつなぐ視点や、ファッションデザインを届ける相手を想像する力を学べたことは、今の仕事に活かされています。
キャリア選択のポイント
デザインを通して、その人が大事にしてきた考え方や関心に寄り添うこと、それが私のキャリア選択のポイントです。
大学の授業で、先生から「ファッションって何だと思う?」と問いかけられたことが印象に残っています。おしゃれな紙袋を持つことや、ピクニックで過ごす時間など、ライフスタイルに関わる全てがファッションだと教わりました。それと同時に、ファッションデザインはライフスタイルに直結し、人を豊かにする力があるからこそ、自分自身の「好き」をそのまま受け入れる大切さも知りました。
私のデザインとの出会いが、誰かにとって「こういう色が好き」「こういう形が好き」という気持ちを、自分らしさとして大事にできるきっかけになったらいいなと思います。
今後の夢・目標
私の夢は“好き”を肯定するきっかけになるデザインを届ける事です。
大学では、見た目の美しさだけでなく「誰のために」「どんな思いで」デザインするのかを考える力や、人の声を聞き、社会の中でデザインが果たす役割を学びました。その経験が、今の仕事にもつながっています。最近では、市場の流行や人気の色・形・構造などをリサーチしながら、どんなものが求められているのかを模索し、子どもたちが“自分の好き”を大事に育んでいけるようなランドセルづくりを目指しています。
将来は、大学で学んだ京都の職人さんの技術や精神を、自分のデザインを通して広めていくことも目標の一つです。いつか京都の職人さんたちと一緒に新しい作品を作り、日本のモノづくりの魅力・人の生活を豊かにするファッションデザインの面白さを次の世代へ伝えていきたいと考えています。